1尺は何Cm?曲尺30.3Cmと鯨尺37.9Cmの決定的な違い

1尺は何Cm?曲尺30.3Cmと鯨尺37.9Cmの決定的な違い

1尺は何Cm?曲尺30.3Cmと鯨尺37.9Cmの決定的な違いの疑問点について、最新情報を詳しくお届けします。

公的な表記がメートル法に統一されて半世紀以上が経過した現在も、特定の現場では尺貫法が圧倒的な支持を得ています。その筆頭が木造住宅の建築現場です。

ハウスメーカーや工務店の設計図面を見ると、柱の間隔や合板のサイズが「910mm」「1,820mm」「2,730mm」といった独特の端数で構成されていることに気付きます。これは「メーターモジュール(1,000mm単位)」に対して「尺モジュール」と呼ばれる伝統的なグリッド設計です。910mmはちょうど3尺(半間)、1,820mmは6尺(1間)に合致します。

建設資材の製造ラインを取材すると、構造用合板や石膏ボードの標準寸法である「サブロク板」は、まさに3尺×6尺(910mm×1,820mm)で成形されています。現場のベテラン大工に話を伺うと、次のような証言が得られました。

「図面上の表記こそ『ミリメートル』で書かれていますが、職人同士の会話では今でも『そこ、3尺逃げて』『半寸上げて』という言葉が日常的に飛び交います。人間の肩幅や歩幅、木材の切り分けやすさを考えると、3尺・6尺のリズムが最も無駄が出ず、作業効率が極めて高いのです」(首都圏工務店・棟梁談)

一方、和裁の世界ではさらに徹底しています。全国の和裁学校や悉皆屋(しっかいや)では、メートル法のメジャーではなく、竹や真鍮で作られた「鯨尺の物差し」が現在も必須道具として指定されています。SNSや質問サイトでは、「ネットで買ったアンティーク着物の寸法を測ったら、着丈が表記と全然違う」というトラブル相談が頻発していますが、その原因の9割以上は出品者が曲尺やメジャーで測り、購入者が鯨尺基準で解釈した(あるいはその逆)ことによる認識のズレです。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。