2018年頃から本格的に使用され始めた「龍玄とし(りゅうげん・とし)」という名義。長年親しまれた「Toshl」からの変化に、当初は多くのファンやメディアが驚きを見せました。この改名の背景には、単なるイメージチェンジを超えた深い理由が存在します。
龍玄とし本人は、この名義を「龍のように力強く、玄(奥深い真理・黒)の境地を極める」という意味合いとともに、文筆や絵画、プロデュースなどを含めた総合的な表現活動を展開するための名前と位置づけています。ロックシンガーとしての「Toshl」という記号に縛られることなく、一人の自由な表現者として新しい世界観を提示するための大きな節目となったのです。
現在では、ロックボーカリストとして激しいシャウトを披露する場では「Toshl」、執筆活動やアートワーク、バラエティ番組やクラシック・ポップスを歌唱する場では「龍玄とし」といったように、活動のフィールドに応じて名義が使い分けられるケースも見られます。自らの人生を自らの手でコントロールするという、独立独歩の姿勢がここに宿っています。