堀江氏のドライとも取れる家族観は、どこから形成されたのでしょうか。その原点は、福岡県八女市で過ごした彼自身の幼少期と、両親との複雑な関係性にあります。
堀江氏は厳格で保守的な父親のもとで育ち、家庭内での息苦しさを感じていました。勉強を強制される息苦しさや過度な干渉を嫌悪し、久留米大学附設高校から東京大学へと進学したのも「一刻も早く実家を出て自立したい」という強い衝動が原動力でした。自らの経験を通じて「家族だからといって分かり合えるとは限らない」「過剰な期待や束縛は子どもの自立を阻害する」という確信を抱くに至ったのです。
この体験が、堀江氏独自の教育論の土台となっています。子どもを一人の独立した人間として尊重し、親の所有物のように扱わない。金銭的な支援によって選択肢の土台だけを用意し、あとは本人の自由意志に任せるというスタイルは、伝統的な日本の「情愛型親子関係」とは一線を画す、自立を最優先した親道です。