結婚後、しばらくの間は家庭を優先して音楽活動をセーブしていた彼女ですが、2001年のソロ活動本格再開時に芸名を従来の「奥居香」から本名である「岸谷香」へと改名しました。
ロック界で圧倒的な知名度を誇っていた「奥居香」という看板を下ろし、戸籍上の本名で活動することを選んだ背景には、「岸谷五朗の妻であり、母である自分をまるごと受け止めて音楽を届けたい」という強い覚悟がありました。過去の栄光に頼るのではなく、ひとりの女性として、そして家族を持つ表現者として新たな歌を紡いでいくという明確な意思表示だったのです。
現在でもファンからは親しみを込めて「奥居ちゃん」「香ちゃん」と呼ばれることが多いものの、クレジットや公式の場では一貫して岸谷香の名義を貫いており、家族に対する揺るぎない愛着がうかがえます。