スクープの引き金を引かれた震源地、モサック・フォンセカ法律事務所は、世界各国の捜査機関による家宅捜索と顧客の大量流出に耐えきれず、2018年3月に全業務を停止し完全閉鎖に追い込まれました。
共同創業者であるユルゲン・モサックとラモン・フォンセカの両弁護士はパナマ当局に逮捕され、ブラジルの巨大汚職事件「ラバ・ジャット作戦」に関与したマネーロンダリングなどの罪で起訴されました。長期に及んだ裁判の結果、2026年にパナマの裁判所は「証拠収集の手続きにおける厳密な基準」などを理由に一審で無罪判決を言い渡すという司法の限界も見せましたが、フォンセカ本人は判決を待たずして病死。数十年かけて築かれたオフショア帝国の名声は完全に失墜しました。
世界各国の税務当局はパナマ文書のデータを徹底的に精査し、大規模な税務調査を展開しました。ICIJの集計によると、報道を契機として世界中で追徴課税・没収された税額は累計13億6000万ドル(日本円換算で2000億円超)に達しています。アメリカやドイツ、フランスをはじめとする各国で、意図的な所得隠蔽を行っていた富裕層や金融仲介業者が脱税罪で起訴され、実刑判決を受ける事例が相次ぎました。