日本料理や会席料理の席で「鮭の皮を食べたら行儀が悪いと思われるのでは」と心配する人もいますが、和食の正式な作法において鮭の皮を食べることはマナー違反ではありません。
日本料理には「骨や硬い貝殻などの不可食部を除き、命ある食材を余すことなくいただく」という考え方があります。料理人が丹精込めて火入れをした魚料理であれば、皮まで美味しくいただくのが本来の作法に適っています。
ただし、美しく見せるための食べ方にはちょっとしたコツが必要です。身と一緒に一口大に箸で切り分けて口に運ぶか、身を食べ終えた後に皮を端からくるくると箸で巻き取り、一口サイズにまとめて食べると所作が非常にスマートに見えます。もし苦手で残す場合は、お皿の奥側に小さくたたんでまとめておけば、食べ終わりの器が美しく整い、同席者やお店への配慮としても完璧です。