1月14日タロとジロの日|極寒の南極で生き延びた奇跡の真相と現在

1月14日タロとジロの日|極寒の南極で生き延びた奇跡の真相と現在

1月14日タロとジロの日|極寒の南極で生き延びた奇跡の真相と現在の要点や背景を丁寧にまとめました。全体像を一目で把握できます。

当時、なぜ15頭もの樺太犬を置き去りにしなければならなかったのか。その背景には、南極観測船「宗谷」を襲った未曾有の自然の猛威と、隊員の生命を守るための苦渋の決断がありました。

第1次越冬隊の任務完了に伴い、第2次越冬隊を乗せた「宗谷」は昭和基地を目指しましたが、基地周辺は記録的な厚氷と猛烈なブリザードに閉ざされていました。「宗谷」自身が氷海に閉じ込められ航行不能(スクリュー損傷・船体圧壊の危機)に陥る中、アメリカの砕氷船「バートン・アイランド」の救援を受けて辛うじて脱出を試みるという極限状況でした。

計画では、小型飛行機で第1次隊員をピストン輸送した直後、第2次隊員を基地へ送り込み犬たちを引き継ぐ手はずでした。そのため、犬たちは基地の周囲で暴れて迷子にならないよう、首輪と鎖で厳重に係留された状態のまま給餌されていました。しかし、天候は急速に悪化し、飛行機の運航は完全に不可能な状態へ追い込まれます。

第2次越冬計画は無念の中止が決定され、犬たちの救出に向かう術は完全に断たれました。隊員たちは断腸の思いで南極を後にしましたが、日本国内では「なぜ犬たちを連れ帰らなかったのか」「安楽死させるべきではなかったか」という激しい非難が巻き起こり、観測隊関係者は深い自責の念に苛まれることとなりました。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。