勃起という生理現象は、驚くほど繊細なメカニズムで成り立っている。脳が刺激を受け取り、それが副交感神経を通じて血管に伝わることで血流が集まる。しかし、「今回は大丈夫だろうか」「また失敗したらどうしよう」という予期不安が過ぎった瞬間、脳内には緊張物質であるアドレナリンが大量分泌される。
アドレナリンは血管を急速に収縮させる作用を持つ。つまり、「妻を満足させたい」「夫としての威厳を保ちたい」という強い思いや焦りそのものが、物理的に勃起を阻む壁となってしまうのだ。この悪循環を断ち切らない限り、精神論だけで問題を解決するのは極めて困難と言える。