トップクラスの女性アイドルとして認知される中で、彼女の内に芽生えたのは「一人の人間として、また表現者として世界でどこまで通用するのか」という切実な問いだった。2018年、周囲を驚かせたのが、単身でのメキシコ留学という決断である。
安定した日本の芸能活動を一時休止し、言語も文化も異なるラテンアメリカへ飛び込む選択は、生半可な覚悟でできるものではない。現地での生活は現地語であるスペイン語の猛勉強から始まった。当初は日常会話すら覚束ない状態だったが、持ち前の集中力と適応力で、短期間で役をこなせるレベルまで言語能力を引き上げてみせた。こうして彼女は、単なる元アイドルという枠組みを自ら壊し、国際派の日本の女優へと脱皮を図ったのだった。