タンスから出したばかりの服に防虫剤やカビの臭いが移ってしまい、「今すぐ着て出かけたいのに間に合わない」という非常事態には、熱と風を活用した揮発促進レスキュー術が劇的な効果を発揮します。
最も手軽で即効性があるのは、スチームアイロンの蒸気熱を利用する方法です。スチームを浮かせながら衣類全体にたっぷり当てることで、高温の水蒸気が繊維の奥に入り込んだ匂い分子を包み込み、蒸発とともに空気中へ一緒に連れ去ってくれます。アイロンがない場合は、入浴直後の湿気が充満した浴室に衣類を30分ほど吊るし、その後に風通しの良い部屋や換気扇の下で乾かすだけでも、タンスの匂いが服につく対処法として十分な効果が得られます。
頑固なナフタレン臭の落とし方としては、ドライヤーの冷風・温風を交互に当てたり、屋外の陰干しで風を直接通したりするのが確実です。ナフタレンは風に当てることで昇華(気化)が急激に進むため、数時間の送風乾燥で気になる刺激臭を大幅に低減できます。