栽培中盤、多くの栽培者を悩ませるのが「下葉が黄色くなってポロポロ落ちる」現象です。鷹の爪の葉が黄色い原因は、主に以下の3点に集約されます。
1点目は「水枯れまたは過湿」。極端な乾燥で下葉が落ちるケースと、排水不良による根腐れで水分・ミネラルが吸えなくなっているケースがあります。土壌の湿り具合を確認し、過湿であれば水やり頻度を即座に落とします。
2点目は「マグネシウム・微量要素または窒素の不足」。成長旺盛な夏場に追肥を怠ると、下葉から養分が新芽へと転流し、古い葉から黄色く褪色します。
3点目は「梅雨期のハダニ・害虫被害」です。葉の裏を観察し、かすり状の斑点や極小の虫がついていないか確認しなければなりません。
さらに初期段階で最も警戒すべき脅威が鷹の爪の害虫対策・アブラムシです。春の新芽には高確率でアブラムシが群生し、樹液を吸って株を衰弱させるだけでなく、不治の病であるモザイク病ウイルスを媒介します。
家庭菜園の現場取材において、無農薬栽培を志向する実践者が成果を上げているのは「定植直後の防虫ネット被覆(0.6mm〜1mm目合)」と「シルバーマルチ(アルミ箔)による光反射」の併用です。アブラムシは下からの反射光を嫌う習性があります。すでに付着してしまった場合は、初期のうちに粘着テープで捕殺するか、食品原料由来(ヤシ油・重曹・デンプン成分)の有機JAS適合スプレーを葉裏まで入念に散布することが、安全かつ効果的な防除法となります。