賃貸住宅において窓まわりの改修を行う際、最大の障壁となるのが原状回復義務です。サッシや木枠にビスを打ち込んで本格的な網戸サッシを取り付ける工事は、大家や管理会社の書面承諾がない限り契約違反となり、退去時に高額な修繕費用を請求されるリスクを伴います。
現在主流となっているのは、特殊な粘着テープやマグネットを用いて枠を取り付ける方式です。窓枠の内周に粘着テープ付きの面ファスナー(マジックテープ)を貼り付け、その上から防虫メッシュを圧着させるタイプは、特別な工具を一切使わずに数分で施工が完了します。
賃貸住宅で粘着テープを使用する場合、経年劣化による糊残りや下地塗装の剥がれを警戒しなければなりません。現場検証の結果、窓枠にあらかじめ弱粘着の養生用マスキングテープを貼り、その上に面ファスナーを重ね貼りする2重工法を採用することで、退去時に糊を残さず綺麗に剥がせる安全策として定着しています。