「アイナ・ジ・エンド(AiNA THE END)」という一度聴いたら忘れられない強烈な芸名は、どのようにして生まれたのでしょうか。ファンの間でも語り草となっているのが、「これが最後の挑戦」という彼女の壮絶な覚悟です。
名前の前半である「アイナ」は、本名の「愛菜」をそのままカタカナ表記にしたものです。そして後半の「ジ・エンド」については、WACK代表のプロデューサー・渡辺淳之介氏とのオーディション面談時のやり取りが起源とされています。
当時、ダンスのバックダンサーやソロシンガーとして下積みを続けながらも思うような成果が出ず、家賃の支払いにも困窮していた彼女は、「もしこのオーディション(BiSH)に落ちたら、歌もダンスもすべて辞めて大阪の実家に帰る」「自分の音楽人生はこれでジ・エンド(終わり)にする」という極限の精神状態で挑んでいました。その並々ならぬ気迫と「終わりから始まる」という逆説的なストーリー性に感銘を受けた運営側により、「アイナ・ジ・エンド」という唯一無二の芸名が授けられたのです。
BiSHの活動初期、彼女は自著や特番インタビューの中で「この名前に恥じないよう、毎回のライブで声が枯れて命が終わってもいいと思って歌っている」と語っており、単なるギミックではなく彼女の表現者としての魂を象徴するネーミングであったことが分かります。