インターネット上の掲示板やSNSでは、時折「山内の目が笑っていない」「拝金主義で鼻につく」といった批判的な書き込みが見受けられます。しかし、こうしたネットの評判と世間の反応を丹念に追跡していくと、視聴者が感じている不気味さや嫌悪感こそが、山内の張り巡らせた高度な罠であることが分かります。
彼のバックボーンを探る上で見落とせないのが、出身大学とプロフィール経歴です。島根県松江市に生まれた山内は、国立の奈良教育大学教育学部を卒業しており、中学校教員免許(社会科)および高等学校教員免許(地理歴史科)を取得しています。教員養成課程で培われた「大衆の心理をいかに引きつけ、空気をコントロールするか」という教育技術的アプローチが、現在のお笑い理論の根底に流れています。
相方である濱家隆一との関係と経緯も、世間のイメージとは大きく異なります。NSC大阪校26期で出会った2人ですが、結成当初は濱家が主導権を握るヤンキー風のツッコミと、山内のシュールなボケという古典的なスタイルでした。しかし賞レースで結果が出ない苦節の時期を経て、山内が「ネタの主導権を完全に掌握し、濱家のプライドを解体する」という大改革を断行。濱家を愛すべきポンコツかつ優秀なバランサーへと脱皮させたプロデュース力こそが、2017年キングオブコント優勝、そしてM-1グランプリ2019準優勝という大躍進を呼び込みました。
コンビ不仲説が囁かれた時期もありましたが、手記やロングインタビューで双方が語る言葉は一貫して互いへの絶対的なリスペクトです。「濱家が世間に好かれる顔面と人当たりの良さを担当し、自分が泥を被って企画を転がす」という役割分担の徹底こそが、コンビを解散の危機から救った最大の転換点でした。