ネット上の掲示板やSNSでは、「水風呂はシングル(水温10℃未満)でなければ意味がない」「限界まで耐えて水風呂に飛び込むのが本物のサウナー」といった過激な言説が拡散されがちです。サウナ事故のネットの反応を観察すると、過度な刺激を競い合う「耐性マウント」が若年層の間でエスカレートしている傾向が如実に見て取れます。
しかし、愛好家のコミュニティでも事故の深刻化に伴い、危機感を訴える声が急増しています。
「友人が水風呂に入った瞬間に『息が吸えない』とパニックになり、顔面蒼白で倒れた。幸い周囲が引き上げたから助かったが、一歩間違えれば溺死していた」(20代男性愛好家の投稿)
「サウナ仲間が外気浴中に呼びかけに応じなくなり救急搬送された。軽度の脳虚血発作だった。健康のために通っていたはずなのに本末転倒だ」(30代会社員の投稿)
専門家が強く警告しているのが、「あまみ」と呼ばれる肌のまだら模様への盲信です。サウナ愛好家の間では「良くととのった証拠」として誇らしげに画像が共有されるケースがありますが、皮膚科・循環器科の医師らは「局所の急激な温度差によって毛細血管が拡張不全を起こし、血液循環が麻痺している危険なサインでもある」と警鐘を鳴らしています。