富山1区の管轄区域は、県庁所在地である富山市の一部(平成の大合併前の旧富山市区域)で構成されています。大沢野町、大山町、八尾町、婦中町などの合併町村区域は富山2区に属しており、富山1区は県内でも突出して都市住民、サラリーマン、商業従事者が多いエリアです。この地域的特徴が、選挙戦の行方に決定的な影響を及ぼしています。
地元での評判やネット上の反応を検証すると、候補者に対する評価は二極化していました。田畑裕明氏に対しては、長年の市議・県議・国会議員としてのキャリアに対する信頼がある一方、週刊誌等で報じられた企業・団体との関係や党員登録を巡る疑惑、自民党派閥の資金問題に対する説明不足への不満がSNSや地域コミュニティで渦巻いていました。X(旧Twitter)や地元掲示板では次のような声が目立ちました。
「地方議員時代から面倒見が良い先生だったが、中央に行ってからのスキャンダル報道には失望した」「自民党にお灸を据えたいが、地域活性化の予算を引っ張ってこられるのか不安もある」といった複雑な地元心理です。一方、山登志浩氏に対しては「富山市議時代からの草の根活動が実を結んだ」「清潔感と政策の具体性がある」と好意的に受け止められる半面、「野党の看板で本当に地域振興ができるのか」という現実的な疑問も投げかけられていました。
実際に富山市中心部の総曲輪(そうがわ)通りや富山駅前周辺で有権者に話を聞くと、農村部のような「地域の付き合いで自動的に自民党へ入れる」という慣習は急速に薄れており、個人の政策や倫理観を重視する有権者が増えている現実が浮き彫りになりました。