天然痘ウイルスは今どこに?世界2か所保管の真相と再流行の脅威

天然痘ウイルスは今どこに?世界2か所保管の真相と再流行の脅威

天然痘ウイルスは今どこに?世界2か所保管の真相と再流行の脅威の重要なポイントについて、分かりやすい解説を基に徹底解説します。

WHOの公認のもと、生きた天然痘ウイルスの公式サンプルが保管されているのは、地球上でわずか2つの研究施設に限られています。その天然痘ウイルス保管場所とは、アメリカ合衆国ジョージア州アトランタにあるアメリカ疾病予防管理センター(CDC)と、ロシア連邦ノボシビルスク州コルツォボに位置する国立ウイルス学・バイオテクノロジー研究センター(ベクター研究所)です。

根絶宣言がなされた1980年前後、WHOは世界各国の研究機関に対し、保有していた天然痘ウイルス株を廃棄するか、指定された米ソの国際保管施設に移管するよう強く要請しました。イギリスや南アフリカ、日本などの各研究施設にあった株は順次処分され、最終的に米露の2大拠点へと集約された経緯があります。

これらの施設では、物理的封じ込めの最高レベルである「バイオセーフティレベル4(BSL-4)」が適用されています。厚いコンクリート壁で囲まれた陰圧制御室、多重化されたエアロック、研究員が着用する完全密閉式の陽圧防護服、そして24時間体制の武装警備員による監視など、軍事施設並みのセキュリティが敷かれています。液体窒素によってマイナス100度以下で厳密に凍結保管されたガラス管は、国連査察官の定期的な立ち入り検査を受け、1本単位で厳密にカウントされています。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。