金沢21世紀美術館の最大の強みは、「街に開かれた公園のような美術館」という基本コンセプトにあります。全体の約半分を占める交流ゾーンは、チケットを買わずに誰でも完全無料で入退場が可能です。
無料エリアに設置されている恒久展示作品だけでも、世界的な名作が揃っています。
- ヤン・ファーブル《雲を測る男》:美術館の屋上に立つブロンズ像。映画『終身犯』に着想を得た詩的な名作で、外庭や通路から空を見上げる形で鑑賞できます。
- オラファー・エリアソン《カラー・アクティヴィティ・ハウス》:屋外の芝生に立つ、シアン・マゼンタ・イエローの3色の曲面ガラスで構成されたパビリオン。中に入ると光の重なりで周囲の景色が刻々と色を変えます。
- アニック・ホワイ《緑の橋》:ガラス張りの廊下に面した光庭に、金沢の気候に適した数十種類の植物を植栽した壁面立体作品。
- マイケル・リン《市民ギャラリー》:加賀友禅の伝統柄をモチーフにした華やかな花模様が壁一面に描かれた休憩スペース。無料で座ってくつろぐことができます。
- SANAAデザインの「ラビットチェア」:館内各所に配置されたウサギの耳のような形の椅子。座るだけでなく記念撮影スポットとしても親しまれています。
所要時間が1時間未満のクイックな観光や、金沢城・兼六園巡りの合間の休憩スポットとしても、無料エリアの価値は極めて高いと言えます。