棒針編みの作り目完全ガイド!きつくなる原因の解明とプロの裏技

棒針編みの作り目完全ガイド!きつくなる原因の解明とプロの裏技

棒針編みの作り目完全ガイド!きつくなる原因の解明とプロの裏技に関する最新の話題を丁寧に解説いたします。

入門書やネット上の解説記事には、長年受け継がれてきたものの、現代の毛糸や編み針の進化に即していない「思い込み」や「誤解」が散見されます。代表的な2つの盲点を検証します。

「針を2本重ねて作り目をする」指導の功罪

教本でよく目にする棒針2本で作る作り目の理由は、「作り目がきつくなるのを防ぐため、2本まとめて針を握って作り目を作り、後から1本を引き抜いてゆとりを持たせる」というものです。しかし、現代の編み物指導者の間では、この手法は必ずしも推奨されていません。

2本重ねて作った輪は縦方向に引き伸ばされた楕円形になりやすく、針を1本抜いた瞬間、余分な糸がだらしなくたるんで端目がボコボコと波打ってしまう大きな原因になります。作り目のゆとりは、針の太さを変えることではなく、「針の上に並ぶループ同士の間隔(ピッチ)を均一に保つこと」によって確保されるべきです。どうしてもきつくなる場合は、2本重ねるのではなく「本体より1〜2号太い棒針1本を使って作り目をする」のが、2026年現在のスマートな標準テクニックです。

輪編みで発生する「ねじれの怪異」と接続の隙間

ニット帽やスヌードを編む際に必須となる棒編み輪編みの作り目のつなぎ方にも、初心者が必ずと言っていいほどハマる罠があります。指定の目数を作っていざ輪につなぐ際、針にかかった編み地が途中で1回転ねじれて「メビウスの輪」になってしまう現象です。数段編んでからねじれに気づいたときのショックは計り知れません。

輪につなぐ前には、必ず平らなテーブルの上に輪針を置き、すべての作り目の結び目(下端の鎖状ライン)が針の内側を向いているかを目視確認しなければなりません。さらに、つなぎ目の1目めと最終目の間にパックリと隙間が開いてしまう問題には、海外で主流となっている「インビジブル・ジョイン」が有効です。作り目をあらかじめ「指定目数+1目」多く作っておき、最初の目を最後の目の上に被せて1目減らす(または左右の端目をクロスさせて入れ替える)ことで、段差やつなぎ目のない滑らかな円周が完成します。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。