経済的要件をクリアしたとしても、次に立ちはだかるのが厳格な入学選考です。ブリティッシュスクールイン東京の入学条件には明確な優先順位が存在し、これが選考倍率を押し上げる要因になっています。
公式の選考方針に基づき、優先されるのは第一に「英国籍を保持している児童」、次いで「英語圏出身の駐在員子女」、そして「兄弟姉妹がすでに同校に在籍している家庭」です。日本国籍のみを保有するいわゆる「純ジャパニーズ」家庭の場合、割り当てられる枠は極めて限定的です。募集枠に対する実質倍率は5倍から10倍以上に達する学年もあり、出願しても入学許可が出ないまま長期の待機を余儀なくされる「ウェイティング」が日常化しています。
選考プロセスにおける最重要ポイントの一つが、保護者の英語力です。学校からの連絡文書、年次面談、保護者会、学校行事のボランティア活動はすべて英語で実施されます。出願書類にある長文のエッセイ記述や、面接時の質疑応答を通じて、学校側は「家庭内で学校の教育理念を英語で理解し、協力関係を築けるか」を徹底的にスクリーニングします。
「子どもだけインターに通わせて親は通訳任せ」という姿勢は通用しません。日常会話レベルにとどまらず、学校からの公式レターやアカデミックな課題進捗を過不足なく理解できる、実務レベルの英語運用能力が親側にも強く求められます。