桂枝加芍薬湯の真相|腹痛やIbsに効く決定的な理由と副作用

桂枝加芍薬湯の真相|腹痛やIbsに効く決定的な理由と副作用

桂枝加芍薬湯の真相|腹痛やIbsに効く決定的な理由と副作用の注目ポイントを詳しく解説してご紹介します。

突発的な腹痛や、ガスが溜まって苦しい腹部膨満感に対して、桂枝加芍薬湯が劇的な威力を発揮する背景には、漢方医学が培ってきた緻密な生薬配合の妙があります。漢方の基本処方である「桂枝湯(けいしとう)」から、鎮痛・鎮痙作用を司る生薬「芍薬(シャクヤク)」の配合比率を約2倍に増量させたものが桂枝加芍薬湯です。医療機関では桂枝加芍薬湯ツムラ60(ツムラ桂枝加芍薬湯エキス顆粒・医療用)として広く認知されています。

腹痛膨満感しぶり腹漢方として重宝される最大の理由は、芍薬に含まれる主成分「ペオニフロリン」と、甘草(カンゾウ)に含まれる「グリチルリチン酸」の相乗効果にあります。この二つの成分が組み合わさることで、腸管壁を構成する平滑筋の過剰な収縮や痙攣を直接弛緩させます。つまり、暴走した腸のブレーキ役として機能するのです。

消化器専門医の臨床報告によると、過敏性腸症候群(IBS)の根底には、精神的ストレスや疲労によって自律神経が乱れ、わずかな便やガスの刺激に対して腸が過剰反応する「内臓知覚過敏」が存在します。桂枝加芍薬湯は、桂皮(ケイヒ)が生体内の気血の巡りを整えて自律神経の緊張を解き、生姜(ショウキョウ)や大棗(タイソウ)が胃腸を温めて保護します。過敏性腸症候群IBS改善において、下痢止めのように腸の動きを無理やり止めたり、刺激性下剤のように無理やり排便を促したりするのではなく、腸の緊張異常そのものを正常化するからこそ、下痢型・便秘型・交替型のいずれの病態にも自然に適応できるのです。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。