なぜ彼は、これほどまでに相手ゴールキーパーやDFから嫌がられるのか。その答えは、過酷な欧州サッカーという荒波で磨き抜かれた肉体とプレースタイルにある。ベルギー・プロ・リーグのシント=トロイデンVV時代、大柄なアフリカ系や欧州出身の大型CBと連日対峙し、タフな攻防を繰り広げた。倒されても瞬時に立ち上がり、二度追い、三度追いをやめないスタイルは、現地メディアからも大きな賞賛を浴びた。
綺麗なフットボールはいらない。不恰好でも、泥に塗れてでもゴールネットを揺らす。それこそが林大地の真骨頂だ。戦術的柔軟性が求められる現代サッカーにおいて、彼の持つ前線からの圧倒的なチェイシングと物理的な強さは、相手のビルドアップを根底から破壊する。相手守備陣に一瞬の休息も与えない連続プレッシングこそ、彼が「ビースト」と呼ばれる所以である。