リアルタイムでオンエアを追っていたファンなら覚えているかもしれないが、2012年10月の放送開始直後、インターネット掲示板やSNSでは必ずしも歓迎一色ではなかった。「キミに100パーセント ネットの反応」を当時のログから検証すると、初期には以下のような声が散見された。
「しんちゃんに原宿系ポップスはミスマッチではないか」「いつものドタバタ感が薄れた気がする」といった、従来の泥臭いギャグソングを好むオールドファンからの懸念の声だ。急進的なカルチャーアイコンであったきゃりーの個性が強すぎるのではないかという警戒感が生じていた。
しかし、この評価はわずか数ヶ月で劇的な反転を遂げる。潮目が変わったのは、2013年春の映画『B級グルメサバイバル!!』の公開、そして毎週の放送を繰り返す中で起きた「家庭内での定着」だった。SNSや育児コミュニティには、次のような声が溢れ返るようになった。
- 「金曜夜7時、この曲のイントロが流れた瞬間に騒いでいた子どもたちがテレビ前に正座して踊り出す」
- 「夕飯を作りながら聴いていたら、サビの『キミに100パーセント届けたい』というフレーズでなぜか涙が出てきた」
- 「最初はきゃりーの曲だと思って聴いていたが、今ではこれ以上しんのすけとみさえ、ひろしの関係性を表した曲はないと確信している」
現在、各種音楽サブスクリプションサービス(Apple Music、Spotify、LINE MUSIC等)での配信においても、この楽曲は「平成〜令和を繋ぐキッズクラシック」として安定したストリーミング再生数を維持している。放送当時に幼少期を過ごした世代が大人になり、「聴くだけで子どもの頃の金曜夜の幸福感が蘇るエモすぎる名曲」として再発見する現象が各地で起きているのだ。