木村氏とリーバイスのオフィシャルな蜜月関係を語る上で欠かせないのが、ブランドの歴史を塗り替えた大規模プロモーションです。1999年に登場した立体裁断デニム「リーバイスエンジニアードジーンズ」の広告塔としてアジア全域に衝撃を与えた後、2008年にはフラッグシップである501の大幅なフルモデルチェンジに伴い、再びキャンペーンキャラクターとして大々的に起用されました。
この2008年キャンペーンで木村氏が着用したのが、ロットナンバー「08501-00」(通称:キムタクモデル)です。当時のTVCMや巨大屋外広告で彼が纏ったこのモデルは、フィリピン製を中心に生産され、内タグやボタン裏の刻印(主に「359」)が愛好家の間で識別記号となりました。やや浅めの股上と現代的なストレートシルエット、計算され尽くしたリアルなユーズド加工・ダメージ加工が施されており、全国のリーバイスストアに長蛇の列ができる社会現象を引き起こしました。
リーバイスCM木村拓哉のビジュアルは、当時の若者たちに「501=野暮ったい定番」ではなく「都会的でエッジの効いた勝負服」という新たな価値観を刷り込みました。その後も2019年のエンジニアードジーンズ生誕20周年キャンペーンで再起用されるなど、ブランド側からも「501の精神を最も体現する表現者」として絶対の信頼を獲得しています。