日本のメディア・出版業界においても、近現代史の暗部や複雑な経緯にスポットを当てる試みが継続して行われている。NHKをはじめとする放送局では、収蔵された膨大な映像資料や新発見の証言資料をもとにした歴史ドキュメンタリーが制作され、統治下の実相を検証する番組が放映されてきた。
ジャーナリズムや出版の現場に求められるのは、感情的な対立を煽るのではなく、史実に基づいた多角的な検証と客観的な報道である。昭和天皇の時代における戦時統治の記録や当時の民衆の日記など、一次資料へのアクセスが容易になった現代だからこそ、検証作業の質と透明性がよりいっそう問われている。