一方で、美顔器やヘアケア製品の棚で圧倒的なシェアを誇る「ヤーマン株式会社(YA-MAN LTD.)」は、レゲエカルチャーとは全く異なる歴史を持っています。「レゲエ好きの創業者が名付けたのでは?」という噂がネット上で散見されますが、公式発表資料および社史によると、これは完全な誤解です。
同社は1978年に創業者・山崎道晴氏によって設立されました。社名の「ヤーマン」は、ドイツ語の肯定表現「Ja(ヤー=はい)」と英語・ドイツ語の「Man(マン=人)」を組み合わせた造語です。「何事に対しても前向きに『はい』と答え、挑戦し続ける人でありたい」という、開発者としての実直なモノづくり哲学が込められています。
1979年に日本初の「体脂肪計」を開発・特許取得した精密電子機器技術を出発点とし、半導体検査装置から業務用エステ機器、そして家庭用美容機器へと事業を拡大。2020年代以降も東証プライム市場に上場し、研究開発型ファブレスメーカーとして国内外で確固たる地位を築いています。つまり、音の響きは同じでも、カルチャーのヤーマンと企業のヤーマンは「偶然の一致」によって生まれた異なる意味を持っています。