本作が日本のアニメーション産業に与えたインパクトは計り知れない。巨大なロボットも魔法も登場しない、ごく普通の団地や坂道、図書室を舞台にした日常の物語が、ここまでの興行成功とロングラン評価を勝ち得たことは異例であった。
それまでのアニメーション表現がファンタジーや壮大な叙事詩に偏重しがちだった時代において、現実の街並みを精緻に描写し、等身大の若者の焦燥感を描く手法を確立した。この成功は、後の作品群や青春ラブストーリーのフォーマットに絶大な影響を与えた。金曜ロードショーでの定期的な放映は世代を超えたファンを醸成し続け、世界中のファンがNetflix等を通じてこの作品に触れる現代に至るまで、その価値は揺らいでいない。