「屋根裏から妙な音がするが、姿が見えない」——そんな悩みを抱える住人にとって、最大の判断材料となるのが音の「種類」と「周波数」だ。イタチが発する声には明確な感情パターンが存在する。威嚇や強いストレスを感じている時は「キッキッ」「キーキー」と甲高く鋭い金属音に近い声を張り上げ、仲間同士のコミュニケーションや子供を呼ぶ際には「ククク」「クククー」という湿った小刻みな連続音を発するのが大きな特徴だ。
他の害獣との聞き分けも極めて重要である。例えば、ネズミは「チューチュー」と高く短い音を出し、ハクビシンは「キューキュー」、アライグマは「クルルル」と喉を鳴らすような低音を出すことが多い。近年では、投稿型動画プラットフォームのYouTube上に実際の捕獲現場や屋根裏調査で録音された音声データが多数アップロードされており、自宅で発生している音と聞き比べて自ら同定を試みる住民も増えている。
日本の住環境に侵入するイタチには、在来種のニホンイタチと外来種のチョウセンイタチの2種類が存在する。両者ともに鳴き声の基本パターンは類似しているものの、体の大きいチョウセンイタチの方が声量が大きく、夜間の騒音としての破壊力は一段と高い。足音も単なる「カサカサ」ではなく、「ドタバタ」と力強く走り回る足音が特徴的だ。