日本独自のガラパゴス文化にとどまっていた絵文字が世界標準となった契機は、国際規格化だ。文字コードの標準化を推進する非営利団体ユニコードコンソーシアムが絵文字を統合したことで、異なるプラットフォーム間でのデータ互換性が実現した。最新のUnicode 16.0に至るまで、時代の変化やダイバーシティの要求を反映した新たなシンボルが毎年追加され続けている。
しかし、規格化が進んだ現在でも課題は残る。AppleのiOSとGoogleのAndroid、あるいはマイクロソフトのWindowsといった各プラットフォームが独自のデザインを適用するため、同じコードポイントであっても端末によって見た目が微妙に異なるのだ。水鉄砲のアイコンがリアルな拳銃に見えるかプラスチック製に見えるかといった差異は、送受信者間での誤解を引き起こす一因となっている。