四半世紀以上にわたり『鬼平犯科帳』を支えた吉右衛門版のレギュラー陣は、現在も演劇界・映像界で特別な輝きを放ち続けています。
密偵・おまさ役として一世を風靡した梶芽衣子は、歌手活動や現代ドラマへの出演など精力的な活動を継続。その孤高の存在感は今なお健在です。愛されキャラの忠吾を演じた尾美としのりも、日本を代表するバイプレイヤーとして数多くの映画やドラマで活躍しています。
一方で、中村吉右衛門をはじめ、小房の粂八役の蟹江敬三、大滝の五郎蔵役の綿引勝彦、相模の彦十を演じた江戸家猫八など、作品を支えた重鎮たちの旅立ちは多くのファンに惜しまれました。彼らが遺した魂と芸の真髄は、現在の新キャストたちの演技の中に確かに息づいています。