Webメディア編集部が収集した患者の手記や医療相談コミュニティの現場証言からは、耳たぶのシワを軽視していたことによる緊迫したエピソードが浮かび上がってきます。
都内在住のIT企業管理職(51歳・男性)は、当時の体験を次のように振り返っています。「40代後半から左の耳たぶに斜めの線が入っているのには気づいていました。妻から『枕の跡じゃないの?』と言われ、特に痛みもなかったので放置していたのです。ところがある朝、駅の階段を駆け上がった際に胸が締め付けられるような圧迫感を覚え、循環器内科へ駆け込みました。冠動脈CT検査を受けたところ、心臓を栄養する左前下行枝(LAD)に75%以上の高度狭窄が見つかり、即日ステント留置術を受けることになりました。担当医から『耳たぶのシワ、典型的なフランク徴候ですね』と言われたときは背筋が凍りました」。
SNSや大手知恵袋などのQ&Aプラットフォームでも、「40代前半なのに両耳に深いシワがある」「健康診断では異常なしと言われたが耳たぶのシワが気になる」といった投稿が数多く寄せられています。当事者の多くが「痛みがないため病院に行くべきか迷う」と吐露していますが、自覚症状のない無症候性心筋虚血の段階で耳たぶのサインに気づき、受診したことで九死に一生を得たケースは決して珍しくありません。