SNSや知恵袋などで散見される「コインランドリーの高温乾燥機でカビを焼き殺す」「市販のカビ取りスプレーを吹き付けるだけ」といった裏ワザには、重大なリスクが潜んでいます。
コインランドリーの乾燥機でカビの色素は消えない
確かにコインランドリーの大型ガス乾燥機(70〜80℃)にかければ、熱に弱いカビ菌そのものを死滅させることは可能です。しかし、黒い色素(メラニン)は熱処理では一切消えません。それどころか、熱によって化学繊維が縮んだり、カーテンのヒダ(プリーツ加工)が完全に消失して元に戻らなくなる事故が多発しています。カーテンは原則として「吊り干しによる自然乾燥」が唯一の正解です。
カーテン用黒カビスプレーの選び方と限界
近年ドラッグストア等で人気の「ファブリック用防カビスプレー」や塩素を含まない除去スプレーは、発生初期の薄い斑点には一定の効果を示します。しかし、何ヶ月も蓄積して生地の奥まで黒ずんだ状態に対しては、表面の菌を殺すのみにとどまり、漂白力不足で黒いシミが残ります。本格的な除去には、前述の「浸け置き+物理的洗浄」が不可欠です。