物語終盤、多くの読者と視聴者の胸を締め付けたのが、ハンジ死亡理由に直結するオディハでの決死の殿(しんがり)でした。エレンが発動した「地ならし」によって無数の超大型巨人が港へ迫り、アズマビトの技術班が飛行艇を整備・出航させるまでの時間が圧倒的に足りない絶体絶命の危機に陥ります。このとき、ハンジ地ならし足止めを完遂すべく、自らの命を賭して超大型巨人群の前に立ちはだかる決断を下しました。
映像化されたエピソードとして世界的な反響を呼んだハンジ最期アニメ何話という疑問については、2023年3月に放送された『進撃の巨人 The Final Season 完結編(前編)』(各配信サービスにおける通算話数では第88話)で克明に描かれています。超大型巨人が放つ凄まじい高熱の蒸気に包まれ、調査兵団のマントと身体が発火しながらも、雷槍と超硬質ブレードを駆使して巨人を次々と撃破していく姿は、シリーズ屈指の名シークエンスとして語り継がれています。
この特攻によって稼ぎ出された貴重な数分間により、飛行艇は飛び立ち、アルミンやミカサたちはエレンの元へと向かうことができました。自己犠牲という言葉だけでは片付けられない、団長としての崇高な義務感と仲間への愛が結実した瞬間でした。