ウルフドッグ(狼犬)と一口に言っても、その血統の濃さは個体によって激しく異なる。ジャーマン・シェパードやシベリアン・ハスキーなどの犬種にオオカミを掛け合わせて作られるが、その交配度合いを示す「ハイパーセント」と呼ばれる個体では、遺伝子の大部分が本物のオオカミだ。
彼らの行動様式は、犬というよりも野生動物そのものに近い。警戒心が異常に強く、見慣れない物音や見知らぬ人間に対して極度の恐怖を感じる。犬のように「人を喜ばせたい」という服従本能ではなく、自らの生存を第一に考える観察眼と判断力で動くのだ。この「自己判断力の高さ」こそが、経験の浅い飼い主を困惑させる最大の壁となる。