2本編みで最も差がつくポイントが、異なる2色のコードを1本に連結するジョイント処理です。初心者がやってしまいがちな最大のミスは、「2本の端面をライターで炙ってそのままペタッと押し付ける」だけの接続です。この方法では接合部が太く硬くなり、編み目を通らなくなるだけでなく、曲げの力に対して極めて脆く、編んでいる最中に破断してしまいます。
プロが実践している強固で目立たないパラコード2色繋ぎ方は、「マニー・アシスト法(インサーション融着)」と呼ばれる手法です。
まず片方のコードの外鞘(シース)を約5mmほど後退させ、中の白い芯糸(インナーコード7本)を露出させてカットします。外鞘を元の位置に戻すと、先端に約5mmの空洞ができます。もう片方のコードの先端は、ライターの熱で細く尖らせるように固めておきます。この尖らせた先端を、先ほどの空洞の中に差し込み、外鞘同士が重なり合った状態で加熱します。
加熱する際は、煤(すす)が付着して黒ずまないようライターの「青い炎(内炎)」を当てます。表面のナイロン繊維が透明に溶け始めた瞬間、すばやく濡らした指先や金属製スパチュラで転がしながら圧着し、元のコードと同じ直径4mmの円柱形に整えます。この処理を施すことで、接合部分の引張強度は約15kg以上の張力に耐え、編み目の内部をスムーズに通過させることが可能になります。
仕上げにおいて作品の耐久性を決定づけるのが、末端を溶かして固定するパラコード焼き止めコツです。切り口から約2〜3mm残してカットし、横から青い炎を近づけてじっくりとドーム状に溶かします。ナイロンが沸騰するように泡立つ手前で炎を離し、ライターの金属側面を直角に押し当てて「キノコ状のツバ」を作るように平たく潰します。冷える瞬間に繊維が収縮して編み目に食い込むため、物理的な引っかかりが生まれ、半永久的に解けない強固なストッパーとなります。