今や都市伝説のように語られることもある「突然の姿消し」。その直接的な引き金となったのは、2011年の東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故だった。震災直後、被災地の厳しい現実と深刻な電力不足の中で、それまでのお茶目な節電を呼びかける広報活動は一時的に完全停止を余儀なくされた。
当時、電力会社に対する厳しい視線と社会的責任を問う声が高まる中、キャラクターを用いた広報活動は自粛の対象となった。長年親しまれたCM枠からの撤退は、企業広報が直面した危機管理の厳しさを物語る象徴的な事例であり、日本のメディア史における大きな転換点となったのである。