2026年シーズンの天候を左右する最大の要因が、太平洋赤道域の熱循環です。「梅雨の長期予報2026」において専門家が注視しているのが、春先まで残存していたエルニーニョ現象の影響から中立状態への移行、さらには夏にかけてのラニーニャ現象の発生確率です。この移行期特有の大気バランスは、フィリピン付近での対流活動を活発化させ、太平洋高気圧の西への張り出しを強める傾向を生み出します。
その結果、高気圧の縁辺部を回って南シナ海および東シナ海から日本列島へ流れ込む暖湿気(いわゆる大気のリバー)の勢いが強まり、梅雨前線停滞時期となる6月下旬から7月上旬にかけて、近畿地方上空で前線活動が急激に活発化します。「2026年夏の天候最新動向」を踏まえると、梅雨入り初期はシトシトと降る静かな雨であるのに対し、中盤以降は熱帯性のスコールを思わせる猛烈な雨に変化するリスクを孕んでいます。
さらに見逃せないのが「台風と大雨警戒時期」の重なりです。海水温が高い状態が維持されているため、南の海上で発生した台風や熱帯低気圧が梅雨前線を刺激した場合、大阪府南部から大阪平野にかけて雨雲が急発達し、線状降水帯の形成を誘発する引き金になり得ます。