民間テーマパークや体験型牧場の多くが入場料1,000円〜2,000円、駐車場料金500円〜1,000円程度を設定するなか、あぐりの丘の入場料は0円、普通車・大型車を含む約1,400台の駐車場料金も0円です。「なぜこれほど充実した施設を無料で開放できるのか」という疑問に対し、長崎市の公共事業としての位置づけが明確な答えを示しています。
長崎市の公式発表資料および都市計画マスタープランによると、あぐりの丘は単なる観光レジャー施設ではなく、「都市と農村の交流促進」「市民の健康増進」「次世代への食農教育」を目的とした都市公園・農業公園として整備されています。長崎市が施設基盤を公費で維持管理し、園内の飲食施設や物販、一部のクラフト・収穫体験等の有料プログラムによって民間活力を循環させる運営モデルを採用しているためです。
行政が「子育て世代へのセーフティネット」として無償の遊び場を提供し、来園者が地元の特産品購入やカフェ利用を通じて地域経済へ貢献する共存共栄の構造が、長年にわたる完全無料運営を支え続けています。