3回目接種で多くの人が直面した最大の選択肢が、1・2回目と異なるメーカーのワクチンを打つ「交互接種」だった。国内で主に供給されたファイザー製の「コミナティ」と、モデルナ製の「スパイクバックス」。この2つの組み合わせによって、副反応の発現率や抗体価の上昇度合いにはどのような違いが生じるのか。
臨床比較調査によると、1・2回目にコミナティを接種した人が3回目にスパイクバックスを接種した場合、発熱や倦怠感の出現率は同種接種(ファイザー3連続)に比べてやや高くなる傾向が示されている。モデルナの追加接種用量は初期接種の半量(50μg)に設定されているものの、ファイザー(30μg)よりもmRNA含有量が多いため、免疫系への刺激が強まりやすい。
一方で、抗体価の急上昇というリターンも見逃せない。交互接種を選択したグループは、3回すべて同一ワクチンを接種したグループと同等、あるいはそれ以上の高い中和抗体レベルを記録した。多少の熱っぽさを許容してでも強固な免疫獲得を狙うのか、それとも副反応のリスクを最小限に抑えることを優先するのか。個々の体質やライフスタイルに応じた現実的な判断が求められる。