長嶋家の兄弟関係、とりわけ長男である長島一茂さんとの兄弟関係については、過去にメディアで確執が取り沙汰された時期がありました。2000年代後半、長嶋茂雄氏の肖像権や商標管理を巡る事務所間での方針の違いが報じられたことが発端です。
しかし、当時の報道を精査すると、これは感情的な対立というよりも「国民的英雄のブランドをどう後世に残し、父の療養生活をどう守るか」というマネジメント上の価値観の違いでした。奔放でタレントとして自己表現を重んじる兄の一茂さんと、実直に父の身辺と伝統を守ろうとする妹の三奈さん。アプローチの違いが外側から不仲と映った側面は否めません。
近年では互いに50代を迎え、それぞれが自立した領域で活動を確立したことで、過度な干渉を避けた大人の距離感を保っています。血縁関係にあるからこそ、一定の境界線を保ちながらそれぞれの持ち場で生きる姿は、現代の成熟した家族関係の一つのあり方といえます。