アシタカとアスベル声優の真相!ジブリ2大主人公の違いと裏設定

アシタカとアスベル声優の真相!ジブリ2大主人公の違いと裏設定

アシタカとアスベル声優の真相!ジブリ2大主人公の違いと裏設定の概要と注目ポイントをわかりやすく整理しました。

ネット上のコミュニティやQ&Aサイトで定期的にトレンド入りする「アシタカとアスベルの声優は同じなのか」という疑問に対する公式な回答は、正真正銘の同一人物である。『風の谷のナウシカ』(1984年公開)のアスベル役と、『もののけ姫』(1997年公開)のアシタカ役を演じたのは、子役出身の実力派俳優・声優である松田洋治氏だ。

ジブリ作品において、同一の男性声優が異なる長編映画で主要な男主人公・準主役級を二度にわたって務めた例は極めて異例である。当時の制作特番や劇場用パンフレット、松田氏自身の回想によると、『もののけ姫』のキャスティングに際して宮崎駿監督は「最初から松田ありき」で指名したわけではなかった。アシタカ役には多数の候補者がオーディションに集まっていたという経緯がある。

しかし、最終的に宮崎監督が求めたのは、単に整ったアニメ声ではなく「過酷な運命を受け止めながらも、自暴自棄にならず芯に清冽な気品を宿した青年の生の声」だった。スタジオで松田氏の声を聞いた瞬間、監督は13年前にアスベルで見せた少年のまっすぐさと、その後の俳優活動で培われた陰影のある深みを確信し、即座にアシタカ役へ決定したと当時の現場スタッフは証言している。

松田洋治氏は後に「アスベルのときは自分自身もまだ若く、ひたすら体当たりで演じた。一方のアシタカは、背負っている宿命の重さと孤独が桁違いであり、宮崎監督からも『声を作らず、感情をむき出しにしすぎず、腹の底から言葉を押し出してほしい』という緻密な演出指導を受けた」と明かしている。声優が同一であるからこそ、二人の青年の声のグラデーションに宮崎アニメが歩んだ13年間の成熟が色濃く刻まれている。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。