「勿忘」を語る上で欠かせないのが、脚本家・坂元裕二が手掛けた映画『花束みたいな恋をした』との深い結びつきです。ボーカルのPORINが本人役として映画本編に出演した縁もあり、バンドは公開前の映像を鑑賞する機会を得ました。
主人公である山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)が過ごした奇跡のような5年間、そして誰もが経験するであろう「恋の始まりと終わり」に強い衝撃を受けたatagiらは、誰に頼まれるでもなく自発的にスタジオへ入り、衝動のままにメロディと歌詞を紡ぎ出しました。
完成したデモを映画制作陣に届けたところ、そのあまりの完成度と映画の世界観との高い共鳴に監督・スタッフが感銘を受け、正式に公式インスパイアソングとして採用されたというドラマチックな背景を持っています。単なるタイアップの枠組みを超え、作品への純粋なリスペクトから生まれたからこそ、映画本編の余韻を増幅させる圧倒的な説得力を獲得しました。