乙四の難易度を正しく把握するためには、全体的な合格率の推移と、試験制度特有の採点基準を理解しておく必要があります。消防試験研究センターの公式発表資料によると、乙四の合格率は長期にわたり30%〜40%台前半のレンジで推移しています。誰でも手軽に受けられる国家試験としては比較的低い数値にとどまっており、決して「誰でも一夜漬けで受かる試験」ではない現実を示しています。
この難易度を底上げしている最大の要因が、全3科目それぞれで満点中60%以上の正解を要求される「足切り制度」です。どれか1科目でも59%以下(1問でも足りない状態)になれば、他科目で満点を取っていようと即座に不合格となります。
このデータが物語る通り、乙四の合否を分ける急所は「物理・化学」の10問です。わずか5問間違えただけで即失格となるため、1問のケアレスミスが致命傷になります。法令や性質消火で満点を狙う戦略よりも、物理化学の底割れをいかに防ぐかが全体の勝率を左右します。