なぜ実態は個人ブログ発信のリストに過ぎないものが、日本の大手メディアでこれほど長く取り上げられ続けてきたのでしょうか。
メディア社会学の視点から分析すると、ここには「外圧・国際評価の権威付け」を好む日本独特の消費構造が働いています。「世界基準で認められた日本の美」というストーリーは、視聴率やウェブのクリック率(CTR)を稼ぎやすいキラーコンテンツです。「世界が認めた〇〇」という見出しを冠することで、ファン層のナショナリズムや応援心理を心地よく刺激できるため、メディア側もあえて選考主体の曖昧さに踏み込まずに報じてきた側面があります。
情報リテラシーが求められる現在において、このランキングに対する賢明な向き合い方は以下の通りです。
このランキングを健全に楽しめる人
- 推し活の一環として楽しむ人:「好きなアイドルや俳優のビジュアルが海外コミュニティで話題になった」という事実をライトに喜べるファン。
- 世界各国の新たな才能を発見したい人:普段日本のメディアでは触れる機会のない南米、北欧、中東、東南アジアの注目モデルや俳優を知るカタログとして活用する人。
真に受けてはいけない・距離を置くべき人
- 美の絶対的ヒエラルキーを求める人:順位の優劣でタレントの格付けを行ったり、ランク外の著名人を貶めたりする比較論に陥りがちな人。
- 公的な国際賞と同格だと誤認している人:ノーベル賞や世界的な映画祭の審査と同様の厳格さ・中立性を期待している人。