インターネット上のQ&Aサイトでは「ネット経由でアートワークを自動取得すれば解決する」というアドバイスが散見されます。しかし、この手法を過信することはライブラリ破綻の大きな引き金になりかねません。
音楽データベース(Gracenoteや各社配信プラットフォーム)による自動照会は、アーティスト名や曲名のわずかな表記揺れ(全角・半角の違い、スペースの有無)によって、まったく別の作品のアートワークを紐付ける誤認事故をしばしば起こします。さらに深刻なのは、自動取得された画像データは「ファイルそのものに埋め込まれていない」という点です。
自動取得機能の多くは、アプリ内部のキャッシュ領域に画像への参照パスを記録しているに過ぎません。そのため、別の再生ソフトへ音源を移行したり、OSをクリーンインストールしたりした瞬間に参照リンクが切れ、すべての画像が一斉に消滅するという事態に陥ります。末永くライブラリを維持するためには、外部ツールを用いて音楽ファイルのメタデータ領域そのものにバイナリとして画像を焼き付ける手法を選ぶ必要があります。