優れた性能を誇る一方で、購入後に「知らなかった」と後悔しがちな欠点やデメリットも存在します。公式スペックシートだけでは見逃しやすい3つのポイントを挙げます。
第1の盲点は、有線接続時であってもヘッドホン本体の電源オンが必要である点です。一般的なヘッドホンはバッテリーが切れても付属ケーブルを繋げばパッシブ再生が可能なケースが多いですが、本機は内蔵アンプとDSP処理を通過する構造のため、バッテリー残量がゼロになると有線であっても音が出ません。長距離フライト等で使用する際は残量管理に注意が必要です。
第2に、Bluetooth接続とマルチポイントの挙動です。スマートフォンとPCの2台同時接続に対応していますが、ファームウェアの初期バージョンでは切り替え時にわずかなタイムラグが発生するケースが報告されていました。定期的なアップデートによって安定性は着実に向上しているものの、接続デバイス間の切り替え頻度が高い作業環境では事前の把握が欠かせません。
第3に、物理ボタンと静電容量式タッチストリップを組み合わせた操作体系です。音量調節のスワイプ操作は慣れれば快適である一方、ヘッドホンの位置を微調整する際に指が触れて誤操作してしまう事例が見受けられます。