デリケートゾーンの異常に気付いた際、男性はどこへ行き、どのような薬を使うべきなのでしょうか。治療の具体的なステップを解説します。
受診科の選択基準:男性カンジダ病院何科へ行くべきか
男性がカンジダの疑いで受診する場合、適した診療科は「泌尿器科」または「皮膚科」です。都市部であれば「性感染症内科(メンズクリニック)」も選択肢に入ります。
亀頭や包皮の皮膚症状がメインであるため皮膚科でも的確に診断してもらえますが、排尿痛や尿道からの分泌物を伴う場合は、前立腺や尿道への波及を視野に入れて尿検査ができる泌尿器科が最も確実です。診察室では綿棒で患部をぬぐい、顕微鏡で菌糸を確認する検査が行われます。数分から数十分で診断が下り、その日のうちに薬の処方を受けられます。
自己判断の罠:男性カンジダ市販薬のリスク
ドラッグストアに行くと、女性の膣カンジダ再発治療薬(膣坐剤やクリーム)が陳列されています。これを見て「市販薬で手軽に治せないか」と考える男性もいますが、現行の日本の薬機法上、市販されているカンジダ治療薬の効能・効果は「女性の再発」に限定されています。男性への使用は添付文書上の適応外であり、薬剤師からの販売許可も下りません。
さらに危険なのが、自宅にあった「オイラックス」や「ステロイド軟膏」を痒み止めとして亀頭に塗ってしまう誤用です。ステロイドは局所の免疫を低下させる作用があるため、真菌であるカンジダ菌に塗布すると、爆発的な増殖を促して症状を急激に悪化させてしまいます。「湿疹だと思ってステロイドを塗ったら皮膚がただれて激痛が走った」という症例は後を絶ちません。
医療機関での標準治療と治療期間
病院で処方されるのは、真菌の細胞膜を破壊する抗真菌塗り薬です。代表的な成分として以下の外用薬が広く用いられています。
- イミダゾール系外用薬:クロトリマゾール(商品名:エンペシド)、ケトコナゾール(商品名:ニゾラール)、ミコナゾールなど
- トリアゾール系・アリルアミン系外用薬:ラノコナゾール、テルビナフィンなど
使用方法は、1日1〜2回、入浴後の清潔な状態で患部に薄く塗り広げます。通常の男性カンジダ治療期間は1〜2週間程度です。塗り始めて2〜3日もすれば赤みやかゆみは劇的に引いていきますが、そこで使用を自己中断してはいけません。角質内に残った胞子が再び息を吹き返すため、医師から指示された期間(通常は症状消失後もさらに数日間)しっかりと塗り続けることが根治への必須条件です。