羽生九段の強さを語る上で特筆すべきは、特定の棋戦だけでなく、すべてのタイトル戦において長期間にわたり圧倒的な結果を残し続けた点です。持ち時間や対局ルールが異なる各棋戦で、それぞれ驚異的な勝率と実績を叩き出しています。
代表的な各タイトルの経歴と獲得内訳は以下の通りです。
・王座戦(通算24期):同一タイトル連続19連覇を含む、驚異の24期獲得。通算勝率は8割を超え、無類の強さを誇りました。
・棋王戦(通算13期):12連覇という金字塔を打ち立て、永世棋王の資格を保持しています。
・王位戦(通算18期):夏の七番勝負で数々の名局を紡ぎ出し、永世王位を獲得。
・棋聖戦(通算16期):通算16期獲得により、永世棋聖の称号を保持。
・王将戦(通算12期):数々の挑戦者を退け、永世王将の資格を獲得。
・名人戦(通算9期):順位戦A級以上を長年維持し、十八世名人の資格を保持。名人戦舞台での勝率も群を抜いています。
・竜王戦(通算7期):1989年の初獲得から2017年の永世竜王達成まで、劇的なドラマの舞台となってきました。
特に名人戦と王将戦における高い勝率は、長時間の2日制対局でも羽生将棋の読みの深さと構想力が冴え渡っていたことを雄弁に物語っています。