今永の道のりは決して平坦なエリートコースばかりではありませんでした。駒澤大学を経て2015年ドラフト1位で横浜DeNAベイスターズに入団した直後から先発陣の柱として活躍したものの、プロ入り後は左肩のクリーニング手術や成績の乱高下など、数々の挫折を経験しています。
転機となったのは、自身の投球フォームとボールの回転データを徹底的に見直したバイオメカニクスの導入でした。感覚だけに頼る投球から脱却し、数値に基づいたトレーニングを積み重ねた結果、2026年にはノーヒットノーランを達成。2026年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では決勝のアメリカ戦で先発マウンドを託され、世界一の立役者となりました。
日本時代に奪三振王を獲得し、NPB通算でもトップクラスの左腕へと上り詰めた今永は、満を持してポスティングシステムによるメジャー挑戦を決断。DeNA時代に培った緻密な投球術をベースに、アメリカの最先端アナリティクスを柔軟に吸収したことで、進化を止めないメジャートップクラスの先発投手へと脱皮を遂げました。