ストーカー被害に遭遇した際、最も重要な鉄則は「一人で抱え込まず、相手を刺激せずに公的機関を動かすこと」です。身の危険を感じた場合の具体的な初動対応手順を整理します。
1. 徹底的な証拠保全
感情的な反論やメッセージの即時削除は避けてください。警察が警告や逮捕に踏み切るためには「客観的な証拠」が必須です。
・着信履歴、留守番電話の録音データ
・LINEやSNS、メールのスクリーンショット(日時や送信元アカウントが明確に分かるもの)
・自宅周辺をうろつく人物の防犯カメラ映像や写真
・つきまといを受けた日時、場所、状況を詳細に記録したメモや日記
2. 警察相談専用電話(#9110)または生活安全課への相談
今すぐ命の危険がある場合は躊躇なく「110番」通報を行ってください。緊急性が直ちに高くない段階でも、全国共通の警察相談窓口(#9110)や、最寄りの警察署の「生活安全課」へ相談記録を残すことが重要です。過去の相談履歴が存在することが、有事の際の迅速な捜査着手につながります。
3. 警察による「警告」および「接近禁止命令」の手続き
警察は被害者の申し出を受け、相手方に対してつきまとい行為をやめるよう行政指導である「警告」を発出します。加害者が警告を無視してつきまといを継続する場合、あるいは緊急を要する場合は、公安委員会による「接近禁止命令」が出されます。これにより、被害者の周囲100メートル以内への立ち入りなどが法律で厳格に禁じられます。